母の日には大切なお母さんに会いに出かけませんか?
5月13日は母の日。大切なお母さんに感謝の思いを伝える日ですね。
母の日は国民の祝日というわけではありませんが、法律によって制定されており、“忘れてはいけない大切な日”として定着しています。
しかし、なぜこの日が「母の日」になったのでしょうか?
そもそも母の日はどのようにして誕生したのでしょうか?
実はこの母の日、20世紀初頭のアメリカに端を発します。
当時フィラデルフィアに住んでいたアンナ・ジャービスは、とても母親思いの女性でした。彼女の母は南北戦争中に傷ついた兵士を救護・看護し続けた献身の女性で、アンナはこの母を敬愛し、母の他界後も亡き母を偲び、この感謝の思いを母に届けたいと考えていたそうです。
やかでアンナは「世の母親に感謝を表す記念日を作ろう」と思い立ちます。周囲の人々もそんな彼女の思いに共鳴し、周囲の協力もあって、1908年5月10日、アンナの母が長い間教鞭をとっていたウエストバージニア州グラフトンの教会で「母の日」を祝う会が催されたのです。
その際、アンナは母が好きだった白いカーネーションを祭壇に捧げたと言われています。
これが公的に行われた最初の「母の日」です。
その後「母の日」をお祝いする習慣がアメリカ全土へと拡大していき、1915年には連邦議会で、5月の第2日曜日が正式に「母の日」と制定されました。ついに国家規模で認められた「お母さんのための記念日」が誕生したのです。
つまり、母の日は「亡くなったお母さんを偲ぶ思い」から始まったものなのですね。
やがて日本でもアメリカに倣い、戦後の1947年に5月第2日曜日が「母の日」と制定され、全国的な行事として知られるようになりました。
ちなみに母の日は世界中にあり、イギリスでは「マザリンクサンディ」と呼ばれ、アメリカより早く17世紀に始まったといわれています。
そんな「亡くなったお母さんを偲ぶ」ことから始まった母の日にちなみ、近年では「母の日参り」、つまり「母の日にお墓参りをする」方が増えています。
新緑が芽吹くこの美しい季節に、亡くなったお母様のお墓や納骨堂などに出向き、お母様の在りし日に思いを馳せたり、お墓に向かって近況などを語りかけ、「ありがとう」の言葉を伝えたり――。
そんな心優しい時間を過ごす方の輪が広がり、「母の日参り」も徐々に定着しつつあるようですね。
まもなく5月の第2日曜日、「母の日」がやってきます。今年の母の日は5月13日。
皆様はどのようにお過ごしになるのでしょうか?
お母様がお近くにいらっしゃる方も、遠く離れたところに住んでいらっしゃる方も
そして、遠くの空で見守ってくださっている方も。
素敵な母の日をお過ごしください(^▽^)