久山町の魅力紹介!今回は文化財についてご紹介します。

清谷寺の永代供養納骨堂「霊應塔」は、福岡県の中央部よりやや西側、福岡市に隣接し、ベッドタウンとしても人気を集める糟屋郡久山町にあります。

福岡の都心部から車で30分ほどの交通アクセスの良さも魅力の一つですが、歳月の中で育まれてきた久山町ならではの歴史と文化も魅力なんですよ!今回はその久山町の伝統文化と町指定の文化財についてお話ししましょう。

 

 

●天照皇大神宮のけやき(久山町指定文化財)

久山町は照葉樹林が育む山々の麓に広がり、神社仏閣や伝統行事のなかにその歴史が刻まれています。なかでも「九州の伊勢」として古来より信仰を集めてきた天照皇大神宮のけやきは有名!

天照皇大神宮は天照大神・手力雄神・萬幡千々姫命を祀る由緒正しい神社で、近くを猪野川が流れ、ホタルの名所としても知られています。春には大祭が行われ剣道や柔道の奉納試合も開催。また夏には避暑、秋には紅葉が境内を彩ります。

久山町の町木もけやきで、天照皇大神宮のけやきはまさに町のシンボル的な存在です。

 

糟屋郡久山町猪野604

※写真はイメージです。


■旧水取宮境内地のイチョウ、大藤(久山町指定文化財)

水取宮は、神功皇后が三韓遠征の際,皇后を守護した水を掌る神々を祀るために創建したと伝えられています。その伝説としては…その昔、伊野の村内では井戸を掘ることが禁止されていました。そのため日常に使う水には川の水を利用していたそうです。井戸の一つが水取神井でしたが、不思議なことにこの水取宮の井戸は毎年水取宮の祭日(九月十八日)になると,朝四ツ時(10時)から昼七ツ時(16時)の間,井戸が枯れて一滴も出なくなり,暮六ツ時(18時)になると,清水が湧き出て井戸に満ちあふれたと伝えられています。そんな伝説を見守るようにそびえるこのイチョウの木は,町内でも最大で,いまも威風堂々とした趣きで悠々と枝葉を伸ばしています。

 

 

そしてもう一つ水取宮境内地にある町指定の文化財が第6代黒田藩主継高公が延亭5年の式年遷宮の際に植栽したと伝えられている大藤。推定樹齢250年、枝張り180㎡で、花房は100cmになるものもある、圧巻の美しさです。


※久山町大字猪野字神の前


■原石棺群(町指定文化財)

 

弥生時代後半から古墳時代初頭のお墓で、昭和42年に13基の箱式石棺墓と1基の石蓋土坑が発掘調査され、さらに平成15年に新たに2基の箱式石棺墓が確認されました。糟屋地区にはかつては多くの箱式石棺墓があったと考えられていますが、この石棺群のように良い状態で保存されているものは貴重だと考えられています。

 

※久山町大字久原字原

 


■清谷寺 木造一本彫の地蔵菩薩立像

 

最後にご紹介するのはこれ!実は清谷寺の境内にも久山町指定の文化財があるんですよ。

 

清谷寺の本堂には、かつての高麗国で14世紀に作られた銅製の釈迦如来坐像や平安時代に造られた地蔵菩薩像が安置されています。地蔵菩薩像は木造の一本彫りで、“人々の願いを受け止め成就させるために”右手が長く伸びているのが特徴。歴史的にも価値が高く、久山町の文化財に指定されているほか、国立博物館や九州歴史博物館などでも公開されています。