お墓、樹木葬、永代供養…どの供養が今選ばれているでしょうか。
2021年1月に行われた総合情報サイト「いいお墓」のお墓の消費者全国調査によると、購入したお墓の種類は一般墓が26.9%、樹木葬が46.5%、納骨堂が19.4%、その他が7.1%で、樹木葬が半数近くを占める結果となりました。
樹木葬は一年前の同調査からさらに5%増になっており、樹木葬人気が高まっていることを裏付けています。
さらに、お墓に対する意識調査の中では「お墓に関して家族に迷惑をかけたくない」と考えられている方が圧倒的に多く、その結果永代供養を選ぶ方が急増しているそうです。
しかし、樹木葬を選んだものの、「やっぱり普通のお墓を選べばよかった」と後悔される方もいます。
永代供養を選んだものの、お子様が「親のお墓くらい自分たちでちゃんと管理したかった」と悔やまれることもあります。
時流に流されず、ご家族としっかりと話し合ったうえで、「自分や家族に一番良い形のご供養を選ぶこと」が最も大切ではないでしょうか。
そこで今回は「お墓」「納骨堂」「樹木葬」「永代供養墓」それぞれの魅力をご紹介しましょう。
【お墓】
お墓の新築をお考えの方はこちらもご参照ください
https://yamanostone.co.jp/shinchiku/
古くからわが国に受け継がれている埋葬方法が「お墓」です。
建てたお墓は一般に、子から孫へと受け継いでいく「継承型」で、単なるご遺骨の埋葬場所としてだけでなく、お墓に眠る故人やご先祖様に手を合わせ、家族の絆やご先祖様への感謝の想いを実感する「精神的な役割」も担っています。
お墓は「亡くなった方の魂が宿る」とされ、亡くなった方の終の棲家とも呼ばれます。
石種やデザインなどにこだわりながら、「世界に一つだけのお墓」を建てることが出来ることもお墓の魅力で、故人の好きだった言葉を彫刻したり、ご家族のイメージを大切にしながらデザインを選ぶ方もいます。
また四季折々の自然を感じながら、ゆっくりと故人と語り合うことが出来ることもお墓の魅力です。
故人の魂の象徴であるお墓に手を合わせて話しかけたり、悩みを相談したりすることで、大切な方を失った寂しさをゆっくりと受入れ、残されたご家族の絆をより深めていくきっかけにもなります。
【納骨堂】
納骨堂は屋内でご遺骨を保管してくれる場所であり、お墓が一戸建てなら納骨堂は集合住宅やマンションに例えると分かりやすいかもしれません。
一口で納骨堂と言っても様々なタイプがあり、小型仏壇の下部分にご遺骨の収納スペースを設置した「仏壇型」のほか、ロッカー型、墓石型、自動搬送型、位牌型、合葬・合祀型など多種多様です。
納骨堂の魅力は何と言っても「屋内」であることでしょう。
天候に関係なくお参りができ、清掃などの負担もなく納骨も簡単です。
またお寺の場合、本堂などに隣接していることも多く、お参りもスムーズにできます。
デメリットとしてはお墓に比べると埋葬数が少ないこと、隣の方の納骨壇と近接しているため、お盆やお彼岸などはゆっくりとお参りがしにくいことなどが挙げられます。
【樹木葬】
樹木葬というと樹木を墓標代わりにして、その下に埋葬するスタイルを想像する人も少なくありませんが、実はこのタイプを採用している樹木葬墓地はそれほど多くありません。
その多くがシンボルツリーの周りに小さめの墓石などを設置した「公園型」や花や植栽などを施した園内に埋葬するガーデン型の樹木葬で、埋葬方法は、個別の納骨室にご遺骨を埋葬するタイプと、縁のない他人と一緒にご遺骨を埋葬する「合葬(合祀)タイプ」があります。
しかし、個別埋葬型であっても一定期間経過後に合葬墓に移される場合がほとんどです。その期間は施設によって異なりますので見学時に必ず確認しましょう。
【永代供養墓】
永代供養とは、後継者がいないなどの理由でお墓や納骨堂の管理ができない方に代わり、お寺や霊園がご遺骨の管理・供養をしてくれる制度のことを言います。
永代供養付きのお墓や納骨堂に納骨すれば、ご遺骨の管理は永代にわたってお任せできるので、将来無縁墓になるなどの心配がありません。
施設によってはお墓だけでなく、納骨堂などにも永代供養を付けることができ、菩提寺がある場合は住職に直接お願いする方もいらっしゃいます。
近年ではお子様などがいらっしゃる場合も「子孫に自分のお墓のことで負担をかけたくない」という思いで永代供養を選択する方も増えているようです。
永代供養付の埋葬方法としては、「樹木葬」「永代供養墓」「永代供養塔」などが一般的でしょう。
納骨方法には最初から縁のない他の方と一緒に埋葬する「合葬」、それぞれの納骨スペースを設けた個別安置などがありますが、個別安置であっても多くの場合がご遺骨を一定期間安置したあとに合葬墓に移されます。
※清谷寺永代供養塔「霊應塔」はずっと個別安置でご供養します。
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